2016年日高2DAYS・ENDURO レポート その2
※写真は前の日の晴天ですが(笑)夜明け前から結構な雨。
選手のテンションを下げるのに十分です(笑)
雨が降ることはつまり確実に難易度が上がり
完走率が下がる事を意味します。
去年出場した選手は特に2015年の日高が
頭に過った事でしょう・・。
てんちょが大学生の時からお世話になっている
中頓別EDの競技委員長さんだった黒田さんに
いろいろアドバイスを頂きます。
「ん~厳しそうな感じ~」
関西勢は前日車検を受け準備万端。
当日車検も有りますが断然、車検落ちを考えると
早めにすまして安心しましょう~。
WR-Rはトレールバイクの為、保安部品はばっちり!
ただし、ウインカーの小型化や保安部品の欠損を
想定しスペアの用意と固定強化は必要ですね。
朝ごはんを食べ・ライディングギアの準備・
キャメルバッグへ飲み水を補給・
ゴーグルは雨やドロに備えロールオフを準備
大き目のフイルムで視界が広いプログリップ製品を使っています。
眼が悪い私にはコンタクトとロールオフは必需品です。
定番の「トレックフィールド」さんのタイムカード入れ
※これ以外は全く考えられないほどの逸品。
グローブでもマジックテープで開閉簡単。
開口部もおおきく。固定方法も簡単でしっかりとしてます。
ブーツはいつものアルパンスターではなく
「フォーマ製のプレデターブーツ」を持ってきました。
オンロードブーツでは有名なイタリアメーカーのもので
くるぶしに稼働ピポットが付いており繊細にリアーブレーキや
チェンジペダルがコントロールできお気に入りです。
3D構造で包み込みがしっかりしており足もしっかり守ってくれます。
まだまだメジャーなブーツでは無いですがデザインと
機能共に素晴らしい商品です。
ちゃねさんの新商品のマメのできにくいグローブや
マメが良くできる部分にゲルが入ってる!
快適な足元を約束する靴下を履いたり
とにかくライデングを助けてくれそうなグッズ総動員です。
マシーンも道具も準備が大事!1つのアイテムが
確実に完走へアシストしてくれます。(大げさ)
設定タイムが発表されます。「Bタイム」です。
A・B・Cと3タイプのタイムが用意されており
天候やその日の状況により主催者より連絡があります。
早速タイムを管理するためにカードを作成します。
今回は事前に吉川さんに原版データーを作ってもらったので
シールに印刷しました。
ガムテープに書き込んだりとそれぞれ自由に用意します。
失くしたり見えなくならないように予備も作成。
マシーンはすでにパルクフェルメに預けているので
マシーンに触れる状態になってからバーパッドや
車体に貼り付けます。
雨でぬれて粘着が弱まり焦りましたが冷静に
予備もあるので気にはしませんでした。
IA・IBがスタートしナショナルクラスとなるので
意外と時間はあります。
15分ごとに食糧や飲み物を飲みエナルギーを蓄えます。
一度に食べると量を食べれないので。
最近のレース前の習慣で日本人の元気の源おにぎり。
おもちや大福、バナナを投入です。
トマトジュースも効果的ですが苦手なので実践してません(笑)
時間が来たのでライデングギアーの忘れ物確認。
時計をチェックしパルクフェルメ入場。
今回、同じ組のスタートは何と!殺し屋さん、
それに関西から参加のT原さん。
全く知らない人では無いのでやりにくい(笑)。
お互いの駆け引きも面白い。
少しの会話で気分をほぐしマシーンをチェック。
散々準備をしたので後はスタートするだけ
覚悟します(笑)
お店からの電話もかかってこないし(笑)
自由を満喫してきます~ヤッホー!!
スタート前には予想に反して天気も回復傾向。
雨もやみ空が明るくなりました。
気持ちも明るくなり?スタートです。
1日目は2周?なんだ簡単??
いやいや~ 1周60Kmやで、
最初のチェックポイントまで設定タイムが89分(1時間半やで)
先ずこれがやさしいのか!? 足らないのか?
走ってみなきゃ解らない。
一周約3時間!!??合計6時間です(笑)
6フェスやんか・・・。
ここからは本人走っているため極端に写真がありません(笑)
先ずはスキー場・登り。アクセル全開で登って行きます。
「きもちいい~」WR250R十分に速い!!
登りの頂上付近は斜面を利用したジグザグに仕上げられたコースで
滑る路面・ガレ・深いワダチ、水切り溝、キャンバーなど複雑な路面。
速く安定して走らせるにはちゃんとした技術が必要とされます。
ただアクセル開けたら単純に速い訳では無い!
登り切ったら森の中・木の根・深いワダチがライダーを襲います。
下りに差し掛かる出口では急に真下に落される難所があります。
着地地点に深い溝・・・。
すでに初めのライダーが転倒・・・。
北海道のED師匠「黒田さん」発見。
ライダー達に渋滞にならないように簡単に指導しておられました。
難所を抜け。
今回一番苦手だった「ちゅるっちゅる」のブレーキが
全く効かない下りに突入。
深いワダチと急斜面・シケインどこをとっても攻略出来ず
初めてスキーをしに来た初心者スキーヤーの様に
ボーゲンの超スローで下り転倒だけをしな事をポイントに
情けなく下りました。
関西ではどこにも無い土です。
なにせ泥の付いたWR250Rの重さは尋常じゃなく重い!!
「CB400SF」とほぼ同等に近く感じました。
ブレーキも効かない!
リアタイヤが自分を追い越して行くぐらいコントロール
不能になる。
(バイク屋さんの感覚で)転かすと先ずタイム所では
無くなる・・・引き起こしも体力を使う。
つまり・・・・ビビる。
なんとかテスト終了。
チェックポイントまで地図上ではかなり先。
とにかく一週目は早く到着しその日のレースの尺を
考えねばなりません。
早速、焦ります・・・。
※写真は有名なしみちゃんの写真の中から貴重な
ショットを頂きました。ありがとうございます。
2日目の写真ですが(笑)
そして早速スタック!!!!!!
あれだけ焦りは禁物だったのに・・・・。
バリティーと言う場所の一部湿地帯になっているヤチで
狙ったラインがずれ
あっと言う間にリアタイヤが埋まり、
両ステップがワダチにひっかかりスタック。
アクセルを回せばどんどん埋まるので
諦めて左右に振る事に。
その時にアクションEDで人口罠セクションで埋まり
4人5人で堀おこした悪夢を思い出し。
「終了!!!!」の2文字が・・・・。
とうとう俺のJEC全部完走記録が途絶えるのか・・。
しかし、神は見捨てなかった。
隣のワダチでハマるライダーが!!!
しかも!先ず私のバイクを先に引っ張り脱出。
「スタックバー」を前に付けて大正解!!
「こんな時にいるのね」
すかさずそのハマったライダーも助け
共同で危機を乗り越えました(笑)
美しい助け合いや~
「こんな所で終わってたまるかあ~!!!」
そこからは慎重になりました。
ここで失敗したから冷静になれたかもしれません。
ハマりかけたらバイクを降りて押さなければ
特に重くてステップの位置・クランクケースが広く
地上高の低いトレールバイクはどんどん突起物が
ひっかかり潜ってゆくのを忘れていました。
それからは少しでもひっかかりを感じると横着して
乗りっぱなしせず飛び降りてバイクを押すことにしました。
そこから飛躍的にワダチの走破力はアップしました。
考えて走るのだ~!
バリティー~町営牧場までは長い~~~林道。
落石や崩落場所もあり台風の爪痕も色濃く感じられましたが
オフロードバイクの走破力を持ってすれば難なく走破できる
林道をひた走り。
前後ライダーと絡む事も少なく自分のペースで林道を快走。
山から山へアップダウンを繰り返し大自然を移動しました。
四国を走ってるみたいだー。
ソフトスプリングのWR-Rは林道を吸い付くように走ります。
疲れずでしかも速い!
なんか林道ツーリング気分だな~。ルートはタイムを競って
いないので休憩区間でもあります。
待ち合わせ時間にさえ間に合えば問題なし!
熊笹が生い茂り全く下が解らないコースや
ウッズを走行し徐々に名物の町営牧場へ誘われます。
ウッズから急に視界が開け牧歌的な風景雄大に広がりますが
のどかさとは真逆に緊張の連続です。
水分を豊富に含んだ牧草・土は上手くグリップしません。
合えなく転倒、引き起こしてなだらかな丘陵地ですが
登り降りはそこそこ急・滑る・登る方向も真っ直ぐでは無く
キャンバー角が付いて登らない。
降りた下は水をたっぷり含んだワダチヤチ・・・。
そう難所です(笑)。
そこではジャンキーさんがカメラを構えており・・。
ちゃんとネタも提供?
すでに何十本とワダチが形成されてます。
右?左?真ん中?
反省点を生かし後続を待ちます。
うらやましい?(解っていたけど・・・)
レーサーモデルはもがきながらもハマることなく
進んで行きます。
その中でも特に楽に沈まずに進んでゆく車両を待ちます。
はい、いました。確実に浅いワダチ。
登り切ったところも他のライダーがふさいでいないか
確認しアック問題なく登ります。
ワダチさえ引っ掛からなければ
WR-R優れたトラクション性能とマキシスタイヤENで登ります。
勢いを殺すと再スターとも間々ならないのでふら付きながらも
マシーンにしがみつきバランスをとりカニ歩きの様に
ダサく登ります(笑)
慎重に走っても谷側にバイクを落とす事もあります。
かなり難儀します。
そこはバイク屋さんハンドルを切って一点集中で
少しバイクを持ち上げ頭をバイクにあて更に起し
更に肩・腕・腰・お尻最後はクソ力で起します。
諦めたらバイクは起きません・・。信じるのみです(笑)。
このレースで一番バイクを起こすのに力を使った瞬間です。
「もう二度とこんな事せーへんで・・・(涙)
レーサーの倍近い体力の消耗。
ちょっとずつWR-Rで完走するために必要な事を学習。
レーサーと同じ様な力技ではなく丁寧にバイクを導く逆らわない
イメージで走ります。
重さでブレーキも効きずらいのでオーバースピードで走る事は
御法度です。
やっと1周目のチェックポイントTC1です。いやー長わ・・。
おかげさまで天候の回復などでみなさん余裕をもっての
チェックポイントです。
「今年の日高は楽だね~」って言う余裕の声も聞かれ・・(汗)。
殺意を覚えつつ(笑)。
「わしなんか早速、撃沈しそうになったし・・・。」
んんん(汗)そうだね~。
的な雰囲気に合わせていましたとさ。
人は人。俺はオレ それでいいのだ!
だんだんWR-Rにも慣れてきたので後半はがんばれそう~。
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